徳島県と高知県を結ぶ阿佐東線を運営する阿佐海岸鉄道(徳島県海陽町)と徳島県は9日、線路と道路を両方走れるデュアル・モード・ビークル(DMV)の車両を海陽町の宍喰駅で公開した。2020年にJR四国牟岐線阿波海南駅(海陽町)と阿佐東線甲浦駅(高知県東洋町)の間で世界初の本格営業を目指している。
線路用の車輪を下ろしたDMV=9日午後、徳島県海陽町
DMVはマイクロバスを改造し、線路用の車輪と道路用のゴムタイヤが装備された車両。15秒ほどで車輪とゴムタイヤの切り替えが可能。南海トラフ巨大地震などの大規模災害時に線路と道路をつなぐことで迅速な支援への活用が期待される。
徳島県次世代交通課の脇谷浩一課長補佐は「これまでにない乗り物であるDMV自体が観光資源にもなる」と話した。
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