テレビ朝日が、世界的大ヒットした米ドラマ「24-TWENTY FOUR-」を日本版にリメークした連続ドラマ「24 Japan」を制作することが7日、分かった。開局60周年記念として2020年度に放送予定。オリジナル版を制作した20世紀FOXとタッグを組み、初の日本版「24」を実現させる。
「24」は、米連邦機関「CTU(テロ対策ユニット)」の捜査官ジャック・バウアーがテロ事件と戦う人気シリーズ。1話1時間、1シーズン24話で1日の出来事を描き、緊迫感あふれるリアルタイムサスペンスとして世界中で一大ブームを巻き起こした。日本版はオリジナルのフォーマットをそのままに、ネットワークや防犯システムの進歩など、2020年のテクノロジーと最新の世界情勢を盛り込んで展開する。
また、オリジナル版のシーズン1では米史上初のアフリカ系アメリカ人大統領の誕生を巡るテロをテーマにしたが、日本版ではテロリストが狙うターゲットを女性総理大臣候補に変更。初の女性総理が誕生するまでの24時間を描く。日本の制度や文化に合わせて設定を更新し、日本版ならではのリアルさを目指す。
注目のキャストは未定で、ドラマを手掛けるプロデューサーは「主演のジャック・バウアー役には、仕事と家庭に引き裂かれる難しい役どころを演じ切れる実力派、演技派の俳優の方に、オファーしたい」と話す。制作意図については「時代が変わりゆく中で『24』の持つ面白さは今の時代にも当てはまり、求められている」とし、「視聴者の皆様に時代に合ったエネルギーもお届けできるのでは」と期待を寄せる。
20世紀FOXと約2年間の交渉を経て日本版の許可を得ており、「アメリカの制作者や俳優の方々を驚かすような、2020年代の日本版24を制作したい」と意気込んでいる。
24日本版