JR函館ー長万部の鉄道貨物 存続には鉄道保有主体や費用課題
JRから経営分離されたあとの函館から長万部までの鉄道貨物の存続に向けた課題などを議論している有識者会議は、鉄道の保有主体や維持管理費用の負担のあり方などを検討する必要があるとした中間とりまとめを決定しました。
JR函館線の函館と長万部の区間は北海道と本州を結ぶ鉄道貨物が通る唯一のルートで、廃止されると道産の農作物などの物流に大きな影響を及ぼすことから、北海道新幹線の札幌延伸に伴い、JRから経営分離されたあとも国と道、JR貨物、それにJR北海道は鉄道貨物を存続させる方針です。
存続に向けた課題などを議論している有識者会議は25日、中間とりまとめを決定しました。
この中では、少なくとも北海道新幹線の札幌延伸が開業する時点では、鉄道貨物の機能を確保することが必要だと明記しました。
そして、この区間の旅客輸送については道と沿線自治体のあいだで協議が行われているとしたうえで、仮に旅客輸送をとりやめた場合の課題として、▽貨物輸送専用の鉄道の保有主体をどうするかや、▽維持管理費用の負担のあり方、それに、▽人材の確保策などを検討する必要があるとしています。
有識者会議は旅客輸送の方針なども踏まえて、最終報告をまとめたい考えです。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20250725/7000077277.html