孫銘謙(左閘)
2025-03-28 10:57:08
応援部は7年前から、はかまでの活動を開始。ただ、暑さへの懸念から、夏の大会ではポロシャツを着用していた。
だが今年、部長の浅野羽奏(わかな)さん(2年)は「県大会の決勝と甲子園はどうしてもはかまで」と塩沢光平先生(33)に直談判した。たすきを巻いて袖を上げる、守備時間は別室で休憩を取るなどの対策を取り、今夏初めてはかま応援が実現。群馬大会決勝では、甲子園春夏連覇への挑戦権獲得をアシストした。
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今春のセンバツ優勝が、応援部の活性化につながったという。「学校関係者からも『目立つね』と言ってもらえます」と塩沢先生。例年の新入部員は2人~4人だが、今年は6人が入部。センバツから取り上げられる機会も増え、はかま姿に憧れた入部希望者が増えたいう。現在は1、2年生の計12人で活動している。3年生は受験勉強のため県大会で引退となる。
入部後は「応援」よりまず「着付け」の練習から始まるという。浅野さんは「意外とみんなササッと簡単に着付けできるようになるんですけど、きれいに着付けるとなると難しいんですよね」と話す。
はかま姿でも、全力で声を飛ばす。健大高崎の攻撃が始まると、野球部員と同じように青色のメガホンをたたく。初回の先制時には部員同士で肩を組み、全力の笑顔で横に揺れていた。