eg: 簡秀吉
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351 都做得好好
―― では例えばライダーのOBとして、これからの仮面ライダーや、後輩ライダーにこうあってほしいとかそういう思いもない?
半田 全然ないです。言う資格がないし。ただ、「555」に関しては言う。実は今度の映画の台本が届いたときに、あるシーンがすごく引っ掛かったんです。変な話、半田健人としては別に良かった。役者としてやれるかやれないかと言えばやれます。でも「555」を20年間背負ってきた人間からするとダメ。
それから20年を経てようやく客観視できるようになったという話をしましたが、ある意味ではようやく皆さんと同じファン目線で「555」を見たときに、これは許されない、断じて容認できないぞ、と思った。
―― なかなか面白い視点ですね。
半田 そう。これに関して僕は監督とプロデューサーに直談判してシーンを差し替えました。別に喧嘩していないですけど(笑)、第1戦はねじ伏せられたんです。監督たちが「半田くんの言うことも分かるんだけど、こっちには意図があり心配には及ばない」「心配してるようなことにはしないから、こっちもプロだから」と言われたんですけど、やはり納得できずに「もう1回時間ください!」って。
そのシーンは芳賀さんも関わる場面で、僕と芳賀さんは共通の意識を持っていて、「どう思う?」と聞いたら「ないよね」「これはもうわれわれが立ち上がるしか阻止できないよね」と第2戦へ。2人で監督やプロデューサーに会いに行って、そのときに僕が言ったのはこんな趣旨の内容です。
「プロデューサーにしても監督にしても、皆さんは平成ライダーというものを他の作品も撮っておられるし、作っておられましたよね。だから良くも悪くも『555』はワンオブゼムだと思うんです。でも僕らにとっては『555』がたった1つの仮面ライダーなんです」
「はっきり言えば、僕は皆さんよりも『555』を背負ってます。僕は人生に『仮面ライダー555』を背負ってます。そういう人間には『555』を守る権利があると思うんです。いくら生みの親であっても、いってみたら育ての親は俺だ。あなた方は産んだかもしれない。だけど育てたのは俺、俺とファンだ。であればその育ての親から見たときに、これはアカンと言う権利がある。もっといえば義務がある」
半田健人としては別に良かった。役者としてやれるかやれないかと言えばやれます。でも「555」を20年間背負ってきた人間からするとダメ。
ある意味ではようやく皆さんと同じファン目線で「555」を見たときに、これは許されない、断じて容認できないぞ、と思った。
「半田くんの言うことも分かるんだけど、こっちには意図があり心配には及ばない」「心配してるようなことにはしないから、こっちもプロだから」
そのシーンは芳賀さんも関わる場面で、僕と芳賀さんは共通の意識を持っていて、「どう思う?」と聞いたら「ないよね」