台湾副総統、表向きは私的訪日でも 無言の「弔問外交」が持つ意味
2022年07月12日17時26分
イルカ・クジラが描く虹をモチーフにした"G-SHOCK"&"BABY-G"
安倍晋三元首相が銃撃されて死去したことを受け、台湾当局は2022年7月11日、頼清徳副総統を葬儀参列のために日本に派遣した。1972年の日中国交正常化で日台の国交は途絶え、台湾高官の訪日はきわめて異例。1985年に李登輝副総統(当時)が中南米から台湾に戻る際、日本に立ち寄ったことがある。台湾メディアによると、このケースを除けば、今回が訪日した現職の高官では最高位だ。
日本政府が頼氏の入国を認めたことで、中国側が反発するのは必至。ただ、台湾側は訪日についてコメントせず、日本側は「私的に訪日していると承知している」。積極的な発信を避け、表向きには中国に配慮した体裁を取った形だ。頼氏は訪日直前のフェイスブックの書き込みで「台湾と日本の友好関係を引き続き深めていく」ことの重要性を訴えており、弔問外交で実質的な日台関係の強化につなげる狙いもあるとみられる。
https://www.j-cast.com/2022/07/12441600.html