島津澪
2019-04-13 17:25:12
小高:
たとえば、今作っている作品がもし爆発的に売れたとして、「続編を出しましょう」といった声があったとします。そのときに「やる・やらない」の部分を、僕らくらいの規模かつ独立した今だったら、自分たちで決められるんですよ。
その意味では、スパチュン時代に「『ダンガンロンパ』を自分の作品だと本当に心から思えなかった」というモヤモヤとした気持ちがどこかにあって。よく作品のことを「自分の子どもだ」と言う人がいますけれど、当時の僕は、あまりそうは思えなかったんです。
やはり、規模が大きくなればなるほどに、ビジネスの都合でグッズ化やパチンコ化といった展開が進んでいく。もちろんIPは会社のものだから、自分の知らないところで進んでいくのは、当たり前のことではあるんです。
でも、そのことを理由に、心のどこかで「まあ、俺のもんじゃないしな」みたいに投げちゃう部分がなかったか? ……そう問われると、本当に心から「なかった」とは言えない自分がいました。