——ミラーレスカメラには光学ファインダーがないので、ボディ側のレンズ補正機能も使いやすいと思いますが、どのように活用していますか?
槇田: 歪曲収差と倍率色収差のデジタル補正は、どのレンズでも活用しています。NIKKOR Z 26mm f/2.8では小型化を目的に、特に歪曲収差補正を活用しています。一眼レフでは光学ファインダーで見た像と記録された写真が大きく異なってはいけませんでしたから、EVFになったミラーレスカメラで活用を広げています。
石上: デジタル補正の活用に関しては社内基準がありまして、S-Lineのレンズはデジタル補正を極力使いません。デジタルで補正すると画質劣化に繋がるという考えからです。小型化しやすくなるなど、デジタル補正もメリットがあるので、製品コンセプトにより補正の活用方法は考えております。