過去最大6億9000万円あまりの赤字 一方で運輸収入は回復 2021年度の土佐くろしお鉄道(テレビ高知)
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土佐くろしお鉄道の昨年度の経常損益が過去最大の赤字となったことが25日開かれた取締役会で報告されました。一方で、昨年度の運輸収入は2020年度に比べて回復してきています。
土佐くろしお鉄道によりますと昨年度の経常損益は6億9076万円あまりの赤字となっています。赤字幅は過去最大ですが、土佐くろしお鉄道は要因について、2020年度に予定していた車両の修繕や線路の保守整備などが昨年度に先送りされたためだとしています。一方で、運輸収入は去年の秋から年末にかけて新型コロナの感染拡大が収まったことなどから需要が回復してきていて、2020年度に比べ中村・宿毛線で113.2%、ごめん・なはり線で107.9%となっています。
今年は中村・宿毛線が開業から25年、ごめん・なはり線が開業から20年の節目の年で、土佐くろしお鉄道は「様々な企画ツアーを実施し沿線の地域振興につなげたい」としています。
「運賃収入を上げていくのはなかなか厳しいが、そうは言っても利用促進策として地域を少しでも元気に出来るような様々な企画ツアー、そういったものは今まで以上に積極的に今年度は取り組んでいきたい」(土佐くろしお鉄道 金谷正文 社長)
ところで、JR四国が来年春に全路線で運賃を値上げする方針を示していることについて、金谷社長は、「運賃の値上げによる利用者離れを危惧している。今後、JRの動向や利用の実態を見ながら検討していきたい」と話しています。